女二十一人の集団リンチ(11)完結

十一章

 榎本有紀子は、まずあいさつ代わり・・・・・・とばかり、アルミ製の細長い特殊警棒を鞭のようにしならせて、丸裸の俺を嫌というほど叩きのめした。

 ぐは・・・・・・。た、助けてください・・・・・・。これ以上、やられたら、ほ、ほんとうに死んでしまう・・・・・・。

 榎本有紀子が手を休めた。
 そして、冷ややかな目で俺を見下ろしながら、
 「あら、十四歳以下の女の子をレイプした男は、死刑なのよ」
 と言った。

 そ、そんな・・・・・・。

 泣きながら、俺は彼女のスカートにしがみついた。

 「うっとうしいわねえ」
 榎本有紀子は笑いながら俺の手を払いのけ、
 「それだけじゃないわよ。あんたみたいな悪質な性犯罪者の場合は、住んでいる場所や、家族の名前、顔写真までインターネットで公開される決まりなのよ」

 どこかでそんな法律があるのを聞いたことはあるが、今の日本ではなかったはずだ。
 たぶん、ヒラリー・クリントン大統領以降、女性上位の急先鋒をいくアメリカの掟だろう。
 しかし、榎本有紀子は、そんなことはどうでもいい、どうせ今に日本もそうなるのよと、強引に話を進めた。

 「お気の毒よねえ。あんたみたいな変態を産んだばっかりに、お母さままで顔写真付きで世間に名前を知られてしまうんですもの」

 「そうなったら、どこか遠い山の中にでも住むしかねえな」
 女子高生のゆかりが、にやにや笑いながら言った。

 「そうよねえ。二度と人前には出らんないわよねえ」

 それを聞いた母親の敏子は、顔を真っ赤にして、
 「こ、こんな子供は、もうわたしの息子だとは、思いませんッ!・・・・・・もう、どうにでもしてくださいっ!!」

 「もう、どうにでもしてくださいっ!」
 女子高生のさとみが、母敏子の口まねをして言った。
 他の女子高生たちが、それを聞いてげらげらと笑う。

 母敏子は、怒りとくやしさで泣きながら般若のような顔になり、
 「どうぞ!みなさんのご自由に!!こんな痴漢をするような子は、徹底的に懲らしめて、二度と悪さをしないようにしてやってくださいッ!!」

 「あらあら、お母さまにも見捨てられちゃったわねえ。ま、無理もないか」
 榎本有紀子が、わざとらしくため息をついて言った。
 「ご自由に・・・・・・か。お母さまのお許しが出たということね。じゃ、そうさせてもらうわ」

 「どうぞ!」
 と叫んで、母親の敏子は教室を出ていこうとした。

 「あら、ちょっと待ってよ。ちゃんと最後まで見ていってもらわなきゃ困るわ」
 榎本有紀子が言った。

 母敏子は一瞬ギクッとして立ち止まり、この娘はどこまで意地が悪いんだろうという目を向けた。

 しかし、榎本有紀子は意に介さずに、
 「おしまいまで見物する義務があるわ。それに、これからがいちばん見ものなのよ」
 とふくんだ笑みをもらした。

 「どういうことでしょうか?」
 母敏子が厳しい口調でたずねた。

 榎本有紀子は答えずに、俺の頭髪をつかんで引きよせ、
 「ただ棒で殴るだけじゃ芸がないし・・・・・・お母さまだって、見るに耐えないでしょ?」
 「え――それじゃあ、どうするんですかぁ!?」
 女子高生のだれかが、揶揄と、期待のこもった声をとばした。

 榎本有紀子は、可愛らしいウィンクでそれに答え、

 「いまから、トモユキくんには被害者の女の子が受けたのと同じだけの痛みと、精神的な苦痛を体験してもらいます。二度と悪質な性犯罪をくり返さないように・・・・・・息子さんが犯した女の子たちの見てる前で、目には目を、の罰を与えてやるのです」

 「ええ――!じゃあ、トモユキくん、犯されちゃうの――!??」
 女子高生のレイナが、わざとらしく驚いた叫び声を出した。

 どよどよっ・・・・・・と、見守る女たちから、一瞬のざわめきが起きる。

 榎本有紀子は笑いながら、
 「ちょっとあなたたちも手伝ってくれる?」

 ゆかり、レイナ、さとみ、マユの四人組は、獲物にじゃれながら襲いかかる仔猫のように、飛びかかり、俺の身体を乱暴に床に押さえつけた。

 「ありがと。そのまま、押さえていて」
 榎本有紀子は、女子高生たちと協力して、俺の両腕を背中にねじり上げた。
 「あ、叔母さん、悪いけど手錠お願い」

 彼女に“叔母さん”と呼ばれ、言われた通りに黒光りする革手錠を用意するのは、言うまでもなく榎本美沙子である。
 彼女はなれた手つきで、俺の両手首を、背中にまわしたまま固定した。

 「いいわ。そしたら、寝かせてちょうだい」
 榎本有紀子の指示で、四人の女子高生が俺の上体にまたがり、床に寝かしつけた。

 な、なにをする気ですか・・・・・・。
 も、もう勘弁して下さい。
 たったひとりの僕を捕まえて、これだけ思い通りにいじめたら、もう満足したでしょう・・・・・・。
 ど、どうかこれ以上ひどいことはしないで下さい。
 もう・・・・・・許して下さい。

 俺は、女子高生の体重の下で、うめき声をだした。

 「ロープがいるんでしょう」
 榎本美沙子が言って、ロッカーから丈夫そうな縄を取り出した。

 「ありがと」
 榎本有紀子が言って、それを受け取る。
 この、残酷な叔母・姪のコンビは、俺のうめきなどは、これっぽっちも耳に入っていないようだった。

 巻いた縄を抱えた榎本有紀子が、さらに別の女に声をかけた。
 「ねぇ・・・・・・さっきから、見てるだけじゃつまんないでしょう?ちょっと手伝ってくれないかな」

 思いがけず指名を受けて、おそるおそる前に出てきたのは、女子短大生の濱中香織である。
 おとなしい彼女は、本来ならば、こんなふうに男を痛めつけたり、リンチにしたりするような人間ではないのだろう・・・・・・。
 しかし、今は“切りきざむ会”の指名を受けて、さらに同年代の榎本有紀子、萩原貴子らに励まされて、俺を“懲戒するための”舞台に上がったのである。

 「どうすればいいの?」
 濱中香織が言うと、榎本有紀子は満足そうに笑い、
 「あ、悪いわね。男の両脚を持ち上げて欲しいの。ちょっと重いわよ」

 「平気よ、これくらい」
 OLの萩原貴子が言った。
 彼女はどうしても腰がひけてしまう濱中香織の代わりに、まず俺の右脚をつかみ、
 「ここはわたしが持つから、あなたは反対側の脚を持つといいわ」

 濱中香織が言われたとおりにすると、俺の右脚を抱え込んだ萩原貴子が、ぽつりと感想をもらした。
 「それにしても、素晴らしい眺めね・・・・・・」

 言うまでもなく、それは手錠をかけられたうえ、女子高生たちに上体を押さえられ、 下半身を萩原貴子、濱中香織の二人に開脚され、女たちが見守る中で、生殖器だけでなくお尻の穴の近くにはえた陰毛までばっちりと露出させられた、無様な俺をしみじみと眺めた上でのセリフである。

 俺は、長い間激しく責めたてられたせいで半ば忘れていた羞恥心が、再びむらむらとわき上がるのを感じて、身もだえし、がちがちと歯をならした。

 「フフフ・・・・・・あら、どうしたの?恥ずかしいの?」
 榎本有紀子が言わずもがなのことを聞いて、俺を辱めた。

 「それとも、こわい?鳥肌が立っちゃってるわよ」
 萩原貴子が言った。

 榎本有紀子は、自分と同年代の萩原貴子、濱中香織らと並び立ち、すっかりノリノリの調子で、
 「ねぇ・・・・・・トモユキくん。わたしが来る前に、ここにいる女の人たちから、さんざん嫐られたでしょう?オチンチンの検査を受けたのかな??トモユキくんは幼い女の子の前で、わざと自分の大事な部分を露出するぐらいですものねぇ・・・・・・。こんなに大勢の女性から、 大事なところを見られるってのは、きっと幸せなんでしょうねぇ」

 「フフフ・・・・・・そうよね。それに、お母さまにも見ていただいて」
 萩原貴子が同調して言った。

 「あら、そうだわ。お母さまにもじっくり見ていただかないと。わたしとしたことがうっかりしていたわ」

 その言葉を受けて、萩原貴子が、濱中香織といっしょに、俺の両脚を今まで以上に大きくぱっくりと 広げて見せた。
 榎本有紀子はウィンクして、
 「トモユキくんは、何歳までお母さんといっしょにお風呂に入っていたのかな?小学校四年生?五年生? まさか、中学生になっても・・・・・・ってことはないわよねえ」

 「そ、そんなこと・・・・・・そんなこと聞いて、どうなるっていうんですか!?」
 母敏子は、もはや血の気が失せて蒼白になった顔をかろうじて向けて言った。

 「別に。でも、トモユキくんは幸せよねえ??成人してからの姿を、こうやってお母さまに見てもらうことができて」

 「おら!なんとか言えよ。幸せなんだろ」
 女子高生のさとみが、びしっと俺の頬を叩いた。

 「フフフ・・・・・・成人してるわりには、小さいけどね」
 萩原貴子が言い、榎本有紀子、濱中香織、女子高生らと笑いあった。

 「お母さん、トモユキくんの生殖器は成人男性の平均値と比べてだいぶ小さいというデータが出ておりますが、いかがですか?」
 女子高生のゆかりが言った。

 「毛を剃っちゃえば、子供のオチンチンと変わりないんじゃない」
 レイナが言った。

 「あ、それいい。やっちゃおうか」
 たちまち、女子高生たちが同調して騒ぎだす。

 「フフフ・・・・・・クリップがあったけど?」
 萩原貴子が、どこからか事務用の金属製のクリップを取り出して、みんなに見せた。

 「どうするの?」
 濱中香織が少しリラックスして、尋ねた。

 OLの萩原貴子は、答えるよりも、実演・・・・・・とばかり、俺の股間に手をのばした。
 「ごめんね。ちょっと、わたしの代わりに押さえててくれる?」

 濱中香織が、ひとりで俺の両脚を引き受けている間に、萩原貴子は俺のペニスをつまんで、その先っちょに事務用のクリップをかませた。
 「は~い。こうして止めてしまうと、完全に皮をかぶった子供のオチンチンになりま~す」

 若い女たちが爆笑した。

 「ちょっとねぇ・・・・・・。あんたたち、いいかげんにしなさいよ。お母さまが可哀想でしょ」
 榎本美沙子が口をはさんだ。その言葉とは裏腹に、彼女も笑っていた。

 「いいじゃない。ここは、女の敵を切りきざむ会、なんでしょ。性犯罪者の男に女性の手で思い知らせるっていうのは、正式なプログラムにあったはずよ」
 榎本有紀子が言った。

 「そりゃそうだけどサ・・・・・・。あんたたちのは、どう見ても遊んでるでしょ」

 「わかったわよ。それじゃ、やればいいんでしょ」

 「そうね。早くはじめてちょうだい。一人の男にこんな時間をかけている暇はないわ」
 “切りきざむ会”の年長者、秋津静穂が静かに口をはさんだ。

 「四時からは、清心女学院で痴漢教師の懲戒実技があります」
 榎本美沙子が言った。
 「あんたも参加するんでしょ」

 「とうぜん!それじゃ、さっさと終わらせてしまいますか」
 榎本有紀子が、俺の両足首のそれぞれに、ロープを巻きつけた。
 「重かったでしょう?もう少しだけお願いね」

 「どうするんですか?」
 濱中香織が尋ねた。もはや、その眼は好奇心に満ちあふれていた。

 「フフフ、まあ見てなさいって。・・・・・・ええと、それじゃ、まず机を運んで台を作ってちょうだい」
 榎本美沙子が言った。“切りきざむ会”代表格の彼女が命令すると、さすがに女たちがよく動いた。

 「ちょっと!叔母さん、あたしにまかせてくれたはずでしょ?」
 姪の榎本有紀子が、すかさず抗議の声を上げる。

 「あ、はいはい。分かってるわよ。わたしの出番はこれだけ。あとはあんたたち若い子でやりなさい」

 「言われなくてもそうする!」
 そう言って、榎本有紀子は机と椅子を組み合わせた台の上に飛び乗った。
 そして、俺の両足についた二本のロープを受け取ると、さらに背のびをして、天井に備えつけてある(?)わっかの形をした金具に、ロープをくぐらせた。

 その作業をしている間、俺の頭の位置からは、榎本有紀子のスカートの中身が丸見えだったが、もはや女性に対するスケベな気持ちなど起きようはずもない。
 榎本有紀子も、そのことを知ってか知らずか、白いパンティが見えるままにしていた。

 「いいわ、引いてちょうだい」
 もはや俺の身体を押さえる必要がなくなった萩原貴子、濱中香織、四人の女子高生たちが協力して、天井の金具を通った二本のロープを、今度は下に引っぱった。

 (・・・・・・俺を逆さ吊りにする気か・・・・・・)

 天井の金具はかっ車になっているらしく、俺の下半身はゆっくりと確実に宙に浮いていった。

 やがて、榎本有紀子はロープの先端を、教室の隅にある、天井と同じような鉄のわっかにしっかりとむすんだ。

 俺の身体は、サンドバックつり鐘のようにはならず、顔を床に押しつけたまま、中途半端にかたむいて宙に静止した。

 足首がちぎれるように痛いのはもちろん、鼻はつぶれそうだし、なによりも腹筋が苦しい。もちろん、全裸であり、Yの字に開かれた股間が、前からも後ろからも女たちに丸見えなのは、この期におよんでもやっぱり屈辱的である。
 こんな状態で長々といたぶられるよりは、むしろつり鐘にされた方がまだ楽なのではないかと、俺は思った。

 榎本有紀子が、女子高生や他の若い女たちをしたがえて、半分宙吊りになった俺の身体を眺めた。

 「フフ・・・・・・いい眺めね」
 榎本有紀子が、俺の股間をのぞき込んで言った。

 「この後どうするの?」
 萩原貴子がたずねた。

 「フフ、言わなかったっけ?目には目を・・・・・・よ。でも、せっかくだから少しいたぶってからね」
 榎本有紀子が、特殊警棒で俺の股間をなでた。
 「やってみる?」

 萩原貴子は無言で警棒を受け取ると、俺の尻に叩きつけた。

 ぎゃおん!

 逆さ吊りの俺は、屠殺される動物のように鳴いた。
 スパンキングのせいで赤紫に腫れた尻から、ヒンヤリとした体液が流れるのが分かった。

 萩原貴子は、次に濱中香織に、警棒を手渡した。
 さすがに、ひかえ目な性格の女子短大生は、警棒を受け取っても躊躇していた。
 すると、女子高生のレイナがそれを奪い取り、

 「こうやりゃ、いいんだヨォ!」
 と言って、滅茶苦茶に俺の下半身を叩きまくった。

 濱中香織がやりたがらないので、女子高生のゆかり、さとみ、マユの三人は、母親の敏子を引っぱり出した。

 「お母さまに、お手本を見せてもらいましょう」
 リーダー格のゆかりがこざかしく提案すると、髪を茶色や金色にそめた不良少女たちはげらげらと笑った。

 母親の敏子は特殊警棒を片手に、いきなり俺の後頭部をふみつけた。
 ぐしゃ、と鼻がつぶれ、床の上に血がこぼれたのが分かる。

 「ひゅっ、ヒューッ!」
 と、女子高生たちが声援を送る。

 母敏子は俺の髪をつかみ、ぐいっと顔をそらせて最後に俺の顔をのぞいて、
 「こいつッ!ころしてやる、ころしてやる・・・・・・あんたなんか、わたしが殺してやる」
 と、つぶやいた。

 「やだーッ!こわーい」
 と、女子高生のさとみ。

 「ちょっと有紀子!やるんなら早くやっちまわないと、お母さまに殺されちゃうよ」
 榎本美沙子が言って、ロッカーからまた別のアイテムを出した。

 それは、可愛らしいサボテンの顔がついた、電動器具――バイブレーターである。
 女巡査長が真新しい乾電池を装着し、榎本有紀子に手渡すと、サボテンの頭はヴィィ ィィィイイイイイイイイイン!!!と軽快な音をたてて、小きざみにふるえだした。

 女性警察官の西澤奈緒美が、真新しい白手袋をつけ、両手で俺の尻をこじあけた。

 「ふふふ、すっかり怖じ気づいちゃって。ま、無理もないわね」
 女巡査長は、俺の萎縮した性器をわしづかみ、お尻の穴がよく見えるようにした。
 「そら、いつでもいいよ」

 ヴイ、ヴィイイイイイイイイン!!!

 モーターの音が近づいてくる・・・・・・。

 (あ・・・・・・ああ・・・・・・、やめて、やめて・・・・・・)

 榎本有紀子が、バイブの先っちょを俺の肛門に押し当てた。
 「ふっふ、ふふふ・・・・・・。あんたに犯された女の子たちの恨み・・・・・・思い知るがいいさ!」

 サボテンの頭の部分が、はじめちょこちょこと俺の肛門を刺激した。

 「お尻の括約筋がちぎれたら、ごめんなさいね」
 二十人の女たちが見守る中、榎本有紀子はゆっくりとバイブレーターを俺の身体の中に埋め込んだ。

 ヴィィィィィィィィィィィィン!

 ヴィィィィィィィィィィィィン!

 ヴィィィィィィィィィィィィン!

 ぐわははぁっ!!・・・・・・げっ、げっ、げげええええっ!!!

 「あーあ、かわいそうに・・・・・・ローションもなしで」
 主婦の飯尾絵美子が、笑いながらつぶやいた。

 「あら、女の子がレイプされるとき、濡れると思う?」
 榎本美沙子が言った。

 「乱暴な男に無理やりカラダを開かされてペニスを挿入されたりしたら、まちがっても濡れるはずはないし、下手したら膣内だって破損する可能性大だし・・・・・・
 ・・・・・・まして、年端もいかない女の子であればなおさらよね」
 主婦の水谷綾子が、娘の早紀を抱きよせて言った。
 「だから、これは当然のむくいよ」

 榎本有紀子が、ズポン!!という大きな音とともに、バイブを引き抜いた。
 サボテンのまわりに、どろどろの体液と血便が付着していた。
 彼女はそれを俺の肉体でぬぐい、もういちど、ゆっくりと俺の穴に突き立てた。

 ヴィィィィィィィィィィィィィィン!!ヴィン!!

 がっは――っ!!!

 それはアヌスを犯されているというよりも、内臓をえぐられているという感じだった。
 快感なんて少しも感じていないのに、バイブレーターの振動につられて、俺の性器は少しずつ大きくなった。
 大きくなる・・・・・・と、自分で意識したとたん、たちまち射精してはてた。

 「フフフ、出したわね。でも、これはわたしたちの、あんたに対するレイプなんだから、 わたしたちが満足するまで終わらないのよ。・・・・・・いい?今、この部屋に幼女まで含めると、 女が二十一人。全員ぶん、きっちり最後までイッてもらいますからね」
 そう言って、榎本有紀子はバイブをOLの萩原貴子にバトンタッチした。

 「それまでお尻の方が持ちそうもないけどね・・・・・・」
 萩原貴子が笑った。

 水谷綾子をはじめ、飯尾絵美子、並木瑞恵らの母親・主婦たちが、順番に俺を“犯す”ために集まってきた。

 その娘たち、小学生の水谷早紀、並木美穂ははじめて見る男の射精シーンに、かなり興奮したみたいだった。

 「・・・・・・あれ、何回でも出るのかな?」
 「えーっ!一回だけなんじゃないのォ」
 二人の少女が、口々に言いあう。

 「ふっふっふ・・・・・・あとであんたたちにもやらせるわよ」
 水谷綾子が言った。
 この母親は、自分の娘にどんな教育をしているのだろう・・・・・・と俺は思った。

 「ちょっとォ!洋服に、精液がついたわ!」
 オールドミスの寺内朋子が、激怒して俺の逆さまの腹にパンチを入れた。

 げぶ・・・・・・。

 俺は鼻と口の両方から、すっぱい味のする液体を出した。

 萩原貴子がバイブを出したり、入れたりと、くり返しピストン運動させ、こんな苦しい状況で 無理やり俺のペニスを勃起させた。

 「あらら、お上手ねぇ。前にやったことあるんじゃないの?」
 榎本有紀子が笑って言った。

 「ふん、汚らしい」
 寺内朋子は唾をはいた。

 スーパーの女課長、杉浦咲子が、吸いかけの煙草を俺の胸に押しつけた。
 「わたしの番よ」
 そう言って彼女は、煙草の代わりに、受け取ったバイブで、俺の身体を犯しはじめた。

 主婦の飯尾絵美子は、何に役立てるつもりなのか、(それとも、どういう趣味があるのか)、この残酷な光景を、持参していたデジタルカメラでしきりと撮影した。
 よくある主婦の日常をつづったホームページとかで、気楽に公表するつもりなのだろうか。

 「つぎは、わたしにやらせて」
 と言ってバイブを受けたのは、たぶん秦野麻里。

 スポーツ・ウーマンの彼女は、もともとこういう、男に対して残虐な趣味があっただろうか・・・・・・?

 秦野麻里は、小学生の二人を招き寄せ、おっかなびっくりする少女に手を貸してやりながら、 じっくりと時間をかけて俺の“子宮”を犯した。

 もう俺の目はかすんでしまい、孤独な闇の中で心音だけがやけに大きくひびいていた。

 どうして、女たちはこんなに残虐に、サディスティックなまでの“お仕置き”を平然と行えるのだろう・・・・・・。

 俺が痴漢だからか。

 分かりきったその答えはシンプルすぎて、まるで納得がいかない。

 『・・・・・・女の子がレイプされるとき、濡れると思う?・・・・・・』

 前に、だれかが言ったその言葉が、何度か俺の脳裏をかけ巡った。

 そう、女の子が無理やり男にレイプされるとしたら、濡れないだろう。
 しかし、男を数にまかせて吊し上げ、裸にし、生殖器をもてあそび、あげくアナルを暴力的に犯す女たちは、濡れているのではないか・・・・・・。

 (・・・・・・だとしたら、幸せなことである・・・・・・だとしたら、幸せなことである・・・・・・だとしたら・・・・・・)

 充血したペニスから、わずかばかりの精液がほとばしった。

 今度は“だれの番”なのだろう・・・・・・。

 もうまもなく消えてしまう意識の、どこか端の方で、年齢も立場もさまざまな、こんなに大勢の女たちの“愛”を、ただひとり全身に受けるよろこびを、俺はたしかに感じていた のだった。

―了―

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