実践編02からの続きです★
201×年秋。こうして集団リンチプロジェクトが発足しました。
さて、いよいよイベント当日です。
会場となる女性文化会館を全部屋借り切ることができたのは、ようやく11月に入ってからで、平日の午後1時から4時までとなりました。
おおまかな段取りですが、当日参加する女性たちは、午後1時ぴったりに講堂に集合。
麗弥女王様から、簡単な注意事項が伝えられます。
(注意事項の内容:殺してはダメ、後に残るような怪我はできるだけさせないこと、会場から外に出ることは禁止)
参加女性のコスチュームは様々ですが、いわゆる女王様スタイルではなく、基本的にみんな私服です。
麗弥様はタイトなスカートの女上司風、智秋様はゆるかわ系の白のワンピース、亜彩実様は小悪魔系の黒いミニスカート、網タイツでした。
(この3人はばっちり決めてますが、他の一般女性はもっと普通の恰好です。奈央さんはラフなシャツ一枚に、パンツスタイルでした)
一応、「客」である僕は、女性たちに気を使って、近くのスパでお風呂に入り、その日購入したばかりの下着を身に着けてから、施設に向かいます。
3分遅れてしまいました。
焦ったせいで、せっかくお風呂に入ってきたのに汗をかいてしまいました。
トイレで身だしなみをととのえようとすると、
「なに遅刻してんのよ」 怒りながら麗弥様が言います。
「女性たちがお待ちかねよ」 奈央さんが、いたずらっぽく笑いました。
二人は、左右からがっしりと腕を捕まえてきます。
「ちょ、ちょっと待ってください」
「もう待てないよ、いいから早く来て!」
これが、事実上のプレイ開始となりました。
講堂には、ものすごい数の女性が集まっていました。
……ざっと数えて、30人、いや、40人はいます。
正直、びびりました。
しかも、からしスプレーや、伸縮式の特殊警棒、スタンガンなどのちかん撃退グッズを持参した人が複数います。
お互いに見せびらかしています。
これは、死んだかもしれない。
見た感じ、30代の女性が多いようです。平日のこの時間に来れるのは、主婦でしょうか。
驚いたのは、ベビーカーに子供を乗せて来た人が二人いたということです。
40代女性は、後で聞いた話によると、奈央さんの職場の同僚たちでした。ナースはシフト制なので平日参加OKとのこと。
20代もちらほらいて、亜彩実様のご友人だそうです。
最年長は、50代後半の方で、この人は30歳の娘と二人で参加してくれました。
なんでも、「男中心の社会にしいたげられたウラミを晴らしたい」……だそうです。
(一番多かったのは、実はネット参加者でした)
しかし、正直に言うと、こういうのに参加したがる女性って、その、どこか、ちょっと……メンヘラっぽい人がいますね。
それまで4~5人のグループに分かれて談笑していましたが、麗弥様と奈央さんが登場し、二人の間に、その日のいけにえが引き立てられているのが分かると、ぴたっと静まり返ります。
それが、逆に怖いんですけど……。
女性たちの緊張が伝わって来ます。
智秋様が、僕の両手首をうしろに回すと、結束バンドで固定しました。
この時点で、「客」から女性への一切の反撃ができないようにさせられます。
亜彩実様が僕の頭髪をつかみ、女性たちの前にひざまずかせます。
ひたいを床に押し付けられ、いきなり土下座の恰好です。
「ゆるして下さい!!」僕は思わず叫びます。
そこへ、麗弥様ふんするキャリアウーマンが、「女子トイレでの盗撮行為。 女子生徒に後ろから近づき、精液をかけるなどの強制わいせつ行為」と、罪状を告げます。
僕があわてて否定すると、
「ウソをつくな!!」亜彩実様が叫び、
「ヘンタイ男に制裁を!!」智秋様も応じます。
こうして"女性裁判"が開始されます。
今回リアルだったのは、最年少の参加者として、亜彩実様の妹(名前は仮に美砂とします)が加わっていたことで、 彼女は大学生(20歳)ですが、童顔で、身長も143センチくらいなため、 女子○学生の扮装をしていると、本物っぽく見えたことです。
「やっつけて!!」 彼女も叫びます。
お母さん役の奈央さんが、僕の顔面を張り飛ばしました。
(彼女は女王様ではありませんが、麗弥様の影響で、男イジメ体験をしてみたいと口にしていました)
それを合図に、筋書きのない集団リンチのはじまりです。
女性集団に取り囲まれ、罵声をあびせられます。
最初は、みんなちょっと遠慮をしています。
というか、本当のところ、どこまでやっていいのか、加減が分からないといった感じでしょうか。
麗弥様に講堂の真ん中に立たされて、順番にビンタをされますが、こわごわ、遠慮がちに・・・・という感じで、最初はさほど盛り上がりません。
しかし、麗弥様、智秋様が中心となり、
「この!女の敵!!」
「思い知らせてやる!!」
ビンタをくり返すうちに、少しずつ、参加者の女性たちも熱を帯びてきます。
ばちーーーーん!!! 大きな音を立ててビンタがさく裂すると、女性から拍手と喝采が沸き起こるようになりました。
最初はこわごわだった女性たちが、「きれいなビンタ」を競うようになります。
ただ、40人ぶんも耐えられません。
僕がしゃがみ込んでしまうと、
「おらっ、立て!!」怒号をあびせられ、 無理やり立たせられますが、ほっぺたが火をふいたようになり、あと2~3人のビンタを受けただけで、床に崩れてしまいます。
「なんだ弱いわねえ」亜彩実様が心底あきれたように言い、僕の腹にキックを入れます。
ここで、『あんたリンチされたかったんだろ』とか、『ドエム』とか、そういうセリフはない方がいいです。
あくまでも、ちかん行為の制裁としてやられている前提ですので、男は本気で嫌がっていないといけませんし、 女性たちは嫌がって暴れる男に対して、数の上で圧倒的な優位を保ちながら、有無を言わせない制裁を加える必要があります。
僕は、女性に怪我をさせない範囲で、身体をよじったり、駆け出そうとしたり、逃げようとします。
そのたびに、大勢の女性の手で部屋の真ん中に連れ戻されてしまいます。
これを何度かくり返すうちに、次第に女性たちがマジになって行きます。
奈央さんが僕の腹に馬乗りになり、ビンタの滅多打ちにします。
彼女は、自分のパンプスを脱いで、ぎゅうぎゅうと僕の顔面に押し付けました。
「このッ!!この!この、この、この!!これでも食らえっ!!」
自分の娘が性的被害を受けた母親という設定なので、男に対して容赦がありません。
「見てないで、あんたもやりな!」
奈央さんにうながされて、"娘役"の美砂ちゃんが、足で僕の顔面をふみつけにしました。
「ぐは!!」
「苦しいか!えっ!?痛いだろ!!お前が娘に対してしたことは、こんなもんじゃないんだよ!!!」
「どうかお許し下さい!!」
「ダメに決まってんだろ!!お前、自分のしたことがわかってんのかよ!!」
奈央さん、迫真の演技です。
むちゃくちゃ怖いです。
実践編04へつづく